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東京―福岡線でSAF燃料使用の特別塗装機 全日本空輸


週刊経済2022年11月22日発行

国内線で初めて

全日本空輸㈱(=ANA=井上慎一社長)は、11月14日から東京―福岡線でSAF燃料を使用した特別塗装機「ANA Green JET」の運航を始めた。
サステナビリティの実現に向けて取り組む「ANA Future Promise」の一環で導入したもの。SAF燃料は廃食油や動植物油脂などを原料とし、既存のジェット燃料に比べて約90%以上のCO2削減効果が証明されている。2020年にフィンランドに本社を置くSAFの製造会社・NESTEと中長期的な戦略的提携を締結したことを受け、10月5日から運航を開始した国際線に続き、国内線でも商業運航を始めた。SAF燃料を使った国内線での商業運航は今回が初めて。使用機材は国内線に投入される主力旅客機・ボーイング787型機で、機体はエコをイメージしたグリーンの特別塗装機が施されているのが特徴。
同社では「CO2削減効果や品質が証明されたSAFの普及、活用拡大に向け、さまざまな施策に取り組んでいきたい」と話している。初便となる午後12時30分発・福岡行き253便は羽田―福岡間の約10%に相当する1千リットルのSAF燃料を搭載、定刻よりもやや早い午後2時30分に到着した。