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売上高は6・3%増の177億1400万円 鳥越製粉第3四半期決算


週刊経済2022年11月22日発行

経常利益は21・9%増

製粉業大手の鳥越製粉㈱(福岡市博多区東比恵、鳥越徹社長)の2022年12月期第3四半期決算(1月~9月)は、売上高が前年同期比6・3%増の177億1400万円、経常利益が同21・9%増の10億8千万円で増収増益だった。
主力の製粉事業では、業務用小麦の出荷数量は減少したものの、4月に実施された輸入小麦尾政府売渡価格引き上げに伴う製品価格の値上げや、副産物のふすま販売価格が堅調に推移し、売上高が前年同期比12・7%増となり、連結増収をけん引。飼料事業も、原料価格高騰に伴う製品価格値上げの影響で、売上高は同28・2%増となっている。一方、主力事業の一つである食品事業は、ミックス製品の出荷数量が減少して売上高は同1・8%減となっている。利益面では、営業利益が同23・3%増の8億7千万円、純利益が同4・0%増の6億5500万円と前年の水準を上回った。
通期の見通しでは、売上高は前期比11・5%増の253億円、経常利益は同5・3%増の12億6千万円で増収増益を見込む。製品価格値上げの影響で増収基調ではあるものの、物価高等を背景に消費者の節約志向が一段と強まっていることから、業況は厳しさを増しているとしている。