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78億円かけアイランドシティに338床の新病院  医療法人相生会    年内にも着工


 医療法人相生会(福岡市博多区店屋町、入江伸理事長)は2015年6月、東区のアイランドシティに高度・多機能型リハビリテーション専門の新病院を建設する。同法人のアイランドシティへの進出は、2009年5月に開院した杉岡記念病院に次ぐ2カ所目。
 名称を「福岡みらい病院」とする計画で、場所は同市東区香椎照葉3丁目、杉岡記念病院西側。同法人が運営する新吉塚病院(博多区吉塚7丁目)を新築移転する。移転後の跡地は介護施設などの開設も視野に入れ、整備する方針。新病院の敷地面積は1万8060平方m。建物は7階建て延べ床面積2万1500平方m、総病床数338床を計画している。年内にも着工、工期は17カ月ほどになる見通しで、2015年4月完成、同年6月開院予定。
 専門は回復期リハビリテーションを中心に、整形外科領域、高度外科領域、脳卒中、高次脳機能障害、小児、発達障害児のリハビリテーションを実施する高度・多機能型リハビリテーションを目指す。また、同時に分譲が決定した新病院はす向かいの画地には、医薬品の開発促進と早期承認を目的とする国際治験施設の建設を計画している。総事業費は2区画の土地取得費用(32億円)や施設整備、設備の導入を含めて約78億円を想定している。
 手嶋常次理事は「杉岡記念病院は、実績を重ね広域、海外からも評価をいただいている。周辺の医療機関との連携・協力体制を確立し、広域から来院していただける拠点にしたい。法人にとってもアイランドシティでの展開は大きな投資で、アジアとの交流においても重要なものと位置付けている。リハビリテーションの一大拠点を目指して整備を進め、アイランドシティにおけるメディカル・コア機能の強化に寄与したい」と話している。
 同社は2011年9月に医療法人杏林会と合併。現在福岡県、東京都、熊本県で医療機関、介護福祉施設を運営している。