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115億円投じ宗像市王丸に冷凍米飯の新工場 東京のニチレイフーズ


週刊経済2022年11月22日発行

来年4月に稼働

冷凍食品を開発、製造、販売する㈱ニチレイフーズ(東京都中央区築地6丁目、竹永雅彦社長)は、グループ会社の㈱キューレイ(宗像市光岡)に115億円を投資して冷凍米飯専用の新工場を建設している。稼働は来年4月予定。
新工場建設によりニチレイフーズの生産工場は、既存の「船橋工場」(千葉県船橋市)とあわせて2拠点体制となる。場所は宗像市王丸、「宗像バイパス」沿い、「福岡日産自動車 宗像店」の向かい。㈱キューレイの敷地内に建設している。新工場では、従来から生産していた業務用米飯に加え、主力の冷凍商品「本格炒め炒飯」などの家庭用米飯を生産していく。また、炒め工程を生かした新たな製造ラインを設けることで、具材が大きい高付加価値商品なども生産できるようにするという。新工場は鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約1万200㎡。米飯の生産能力は1日あたり約70トンで約150%拡大する。従業員は90人程度採用する予定。
そのほか、作業をロボット化するなど省人化を図ることで生産性向上を図るほか、炒める工程で直火加熱とIH加熱を組み合わせる独自製法を採用してCO2の削減にも取り組むなど環境に配慮した新工場となる。
同社では「東西2拠点体制によりBCP対策を強化するとともに、増加傾向にある家庭用冷凍米飯のニーズにも対応していく」と話している。