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バス置き去り事故防止へ、実証実験スタート 福岡市


週刊経済2022年11月15日発行

村田製作所の検知システムを採用

福岡市は11月1日、民間企業による実証実験を支援する「福岡市実証実験フルサポート事業」において、㈱村田製作所(京都府長岡京市、中島規巨社長)の検知システムを活用した、通園バスにおける幼児置き去り事故防止に向けた実証実験をスタートした。
車内で置き去りにされた幼児が死亡する事故が多発していることを受け、WiFiセンサー技術を活用した幼児置き去り事故防止プロジェクトを、村田製作所と福岡市が協働で実施する。実証するのは、車室内で電子機器とクルマをつなぐ手段として活用されていたWiFiの電波を活用して、幼児の微細な動きや呼吸を検出し、幼児の存在を検知するシステム。実証実験の第1段階では、福岡市にある那珂幼稚園の通園バスを使用し、実際のバスのサイズにおいて検知精度に問題がないか検証する。測定結果は、実験のために作成したアプリで確認するという。第2段階では、前段階の結果をもとに、検知から効果的な通知ができる協業メーカーと協力して、一連のシステムを実証実験で確認する。実施期間は11月8日から来年3月末まで。