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「風流踊」が無形文化遺産登録へ 豊前市の「感応楽」など


週刊経済2022年11月15日発行

ユネスコ登録機関が勧告

福岡県豊前市の太鼓踊り「感応楽(かんのうがく)」などを含む「風流踊(ふうりゅうおどり)」が11月28日、ユネスコ無形文化遺産に登録される見通しとなった。
「風流踊」は、笛や太鼓などの楽器演奏に合わせて衣装を着た人たちが舞を踊る民族芸能。福岡県内では7世紀から伝わる豊前市の太鼓踊「感応楽」が該当する。五穀豊穣を願い、大富神社(同市四郎丸)で2年に1度奉納してきたもので、コロナ禍で2018年を最後に開催が中止されてきたが、今回の登録見通しを受けて11月6日、4年ぶりに披露された。
697年に始まったとされる「感応楽」は雨乞いや豊作祈願、天下大平を願うことを目的とした神事。30分間の舞楽で、直径約50センチ、重さ約10キロの太鼓を胸の前に抱えた打ち手6人、団扇使いの2人を中心とした太鼓踊りで2020年には国の重要無形民俗文化財に指定されていた。