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2年9カ月ぶりにクルーズ船寄港 福岡市


週刊経済2022年11月15日発行

博多港発着「にっぽん丸」、約350人乗船

福岡市(高島宗一郎市長)は11月4日、博多港に寄港した国内クルーズ船「にっぽん丸」の受け入れに合わせ、出航セレモニーを開催した。
市では20年3月以降、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、博多港のクルーズ船の岸壁利用を制限していたが、今年6月に国内クルーズの受け入れ再開を表明していた。クルーズ船の受け入れは2年9カ月ぶり。寄港したのは商船三井客船㈱の「にっぽん丸」で、商品は3泊4日の博多港発着クルーズ「飛んでクルーズ九州~奄美・屋久島~」。乗客数は23都道府県から参加した約350人で、うち約半数が九州外からの乗客という。セレモニーには光山裕朗副市長、日本旅行業協会九州支部の篠崎和敏支部長、「にっぽん丸」の福元剛ゼネラルマネージャーが出席したほか、花束や記念品贈呈、福岡市や九州各地で活動する和太鼓集団「野和太鼓」のパフォーマンスが披露された。
光山副市長は「かつては年間300回以上、日本一のクルーズ寄港数を誇った博多港だが、コロナ禍以降ストップしていたため、待ちに待ったクルーズ船再開。再開を機にさまざまなクルーズ船に博多港を利用していただけるよう、市としてもできる限りの支援をしていきたい」、篠崎支部長は「約3年ぶりのクルーズ受け入れ再開を嬉しく思っている。博多港再開の第1号となった『飛んでクルーズ九州』は大変人気で、発売当日に完売したと聞いている。福岡のみならず九州の見どころや、多彩な食事を楽しんでいただきたい。旅行業界・観光業界としても、クルーズを通して福岡・九州の魅力を伝えられるように、手を携えて盛り上げていきたい」とあいさつした。