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「文喫 福岡天神」リニューアル 東京の日本出版販売とひらく


週刊経済2022年10月18日発行

企画展を常設で開催

出版取次事業の日本出版販売㈱(東京都千代田区、奥村景二社長)とグループ会社の㈱ひらく(同区、染谷拓郎社長)は9月30日、「文喫 福岡天神」(福岡市中央区天神2丁目)をリニューアルオープンした。
「文喫 福岡天神」は、昨年3月岩田屋本店本館7階にオープンした入場料のある体験型書店で、店内は「無料エリア」と選書室や閲覧室、児童書室、喫茶室で長時間を過ごせる「有料エリア」に分かれている。今回、書籍などがそろう「無料エリア」を企画に特化した空間としてリニューアルした。従来の背の高い什(じゅう)器を取り外し、棚を自由に付け替えることができるマグネットウォールや移動式の什器を採用したことで空間を演出しやすくしたほか、無料エリアからガラス越しに覗く有料エリアへの見通しが良くなった。さらに、同店オリジナル企画や「文喫 六本木」(東京都港区六本木6丁目)との共同企画などの企画展を常設で開催し、本と出合うきっかけづくりを顧客に提供していくという。佐藤弘庸店長は「オープン当初よりも認知度が上がってきているため、今回のリニューアルに伴い多くのお客さまに来て頂きたい」と話している。
「文喫 福岡天神」の有料エリアの入場料は平日1650円(税込み)、土日祝1980円、小・中学生は全日550円で、未就学児は無料。また、全日午後4時から770円で利用できる「ナイトクルージングプラン」や、1か月間平日は何度も利用可能な定期券(月額8800円)などもある。蔵書数は約3万冊で、座席数は150席。喫茶室では煎茶や珈琲のおかわりが自由なほか、別途有料でフード、ドリンクも提供する。スタッフは約15人。営業時間は午前10時~午後8時(ラストオーダーは午後7時30分)。