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草ストロー再活用のプロジェクト立ち上げ オーレック


週刊経済2022年10月4日発行

県内企業や団体に参画募集

乗用草刈機、自走式草刈機の㈱オーレック(八女郡広川町、今村健二社長)は10月上旬から、草素材のストローを再活用する「草ストローリユースプロジェクト」を立ち上げ、県内企業・団体に参画募集を始める。
草ストローは合同会社HAYAMI(ハヤミ・大久保夏斗代表)が販売する無添加、無農薬、保存料不使用の完全自然由来製品で、原料の草はベトナムで栽培製造している。オーレックが運営するカフェ併設のブランド発信拠点「オーレックグリーンラボ福岡」(福岡市中央区赤坂)では、アイスドリンクで提供するプラスチック製ストローに代わり、草ストローを3月1日から導入。さらに同所に回収箱を設けて、使用済のストローを洗浄消毒して定期的に福岡市動物に進呈、また動物園ではペンギンの巣材として再活用するなど循環型社会への実現に向けた取り組みを実施している。これらの活動を知った複数の企業から協力への問い合わせがあり、プロジェクトを立ち上げ環境保全への活動を広げる。
参画は当面の間無料。申し込みはグリーンラボ福岡で随時受け付けており、草ストロー20本~販売する。特典として、取り組みを説明した卓上型三角ポップを進呈するほか、グリーンラボ福岡のホームページ、SNSで紹介する。すでに市内の不動産会社がSDGsの取り組みの一環として草ストローに切り替え、運転前のアルコールチェックなどに使用しているという。使用済みのストローはグリーンラボ福岡で回収する。今村社長は「これまでに福岡市動物園に提供した本数は2千本。プラスチックストロー廃止のさらに先をゆく循環型社会を広げていく。今後100社の参加を目標にしており、企業のSDGs参加へのきっかけとなれば」と話している。