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売上高は33・1%増の854億円 三井ハイテック中間期


週刊経済2022年9月21日発行

経常利益は約2・4倍に

半導体部品製造の三井ハイテック㈱(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の23年1月期第2四半期連結決算は、売上高は前年同期比33・1%増の854億6100万円、経常利益は同約2・4倍の143億2400万円で、大幅な増収増益だった。
急増した半導体需要を追い風に、2桁増収が続いてきたここ2年ほどの業績水準を、さらに上回るペースで業績が伸長。電動車関連をはじめとする各種半導体の需要がいずれも好調に推移したことに加え、昨今の円安の影響も輸出拡大と増収に貢献した。部門別では、電動車向けの駆動・発電用モーターコア需要に支えられ、最も売り上げ規模が大きい電気部品事業の売上高が同33・5%増となったほか、電子部品事業は同35・0%増、金型・工作機械事業が同13・3%増といずれも好調だった。一方の利益面は、収益率が高い主力事業の売上増加に加え、生産性向上や原価向上にも取り組み、各指標共に大幅増益。中間純利益は、同約2・4倍の110億3700万円だった。
通期の見通しでは、円安が想定以上に業績を押し上げていることから、経常利益や最終利益の予想を30%近く上方修正している。売上高は前期比30・5%増の1820億円、経常利益は同69・1%増の265億円、最終利益は同63・0%増の192億円の大幅増収増益を見込む。