NEWS

サステナビリティ連動ローンの第2号案件 西日本シティ銀行


週刊経済2022年9月13日発行

福岡リート投資法人にシンジケートローン組成

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前1丁目、村上英之頭取)は8月29日、サステナビリティへの取り組み成果と金利などの借り入れ条件のインセンティブを連動させるサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)の第2号案件として、福岡リート投資法人(同区住吉1丁目、古池善司執行役員)に対して、㈱日本政策投資銀行(略称DBJ)を共同アレンジャー、㈱福岡銀行をコ・アレンジャーとするシンジケートローンを組成した。
SLLは、取引先が自社のSDGs(持続可能な開発目標)/ESG(環境・社会・ガバナンス)戦略に基づき「サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)」を定め、金融機関はその達成度合いに応じて金利を変動させるなどのインセンティブを設定する融資。西シ銀は昨年9月、九州の地銀で初の取り組みとなったSLLの第1号案件として、㈱九州リースサービス(同区博多駅前4丁目、礒山誠二社長)と融資契約を締結していた。同行では今後もSDGs/ESGに取り組む企業への支援を拡充していく方針。
福岡リート法人とのSLLの内容は、融資額が49億円。期間は10年。SPTとして「2030年度までにCO2排出量(原単位)の2019年比35%削減」を設定、その達成が貸付条件と連動する。SLLとしての準拠性やSPTの妥当性について、㈱日本格付研究所から第三者意見を取得。福岡リート投資法人は今後、年度ごとにサステナビリティコーディネーターであるDBJに SPTの達成状況報告書を提出し、その達成状況でインセンティブを享受する。