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南陽


武内 英一郎

㈱南陽 社長

たけうち・えいいちろう/福岡市中央区出身。1958年12月28日生まれの63歳。米国ベルモント大学経営学部卒。86年㈱南陽入社。90年取締役社長室長。同総務部長、同経理部長などを経て、97年に専務取締役経理部長。同業務部管掌兼総合経営企画室長兼内部監査室長、同産機営業本部長を務め、2001年専務取締役管理本部長。08年社長就任。趣味は落語、ジョギング、水泳、筋トレ

メーカー機能拡充し、「三方よし」で商社の使命を全う

前期決算は3期ぶりの増収増益。売上高は348億円で、経常利益は前期比29・9%増の26億5900万円。今期に入っても収益とも2ケタ台の伸びを見せ、通期では売上高370億円、経常利益27億円を見込む。ほぼコロナ禍前の水準に戻る勢いにも「建設機械事業、産業機器事業とも経営環境に力強いベースがあり、景気循環のなかで数字に出てきた」と冷静に分析する。
ただ、事業の中身は変わりつつある。建設機械事業ではレンタル部門に半数以上の人員を配し、産業機器事業ではメーカー部門の人員が4割以上を占める。市場ニーズに応えて様変わりし、メーカー機能では他社と共同開発する動きが目立つ。今夏にもさいたま市の半導体製造装置メーカーを傘下に加え「フレキシブルなメーカー機能を持つことで、ニッチでも必要とされるニーズに応えたい」と武内社長。次年度の新基幹システムの稼働を契機に、グループ全体での更なる情報共有と内部統制を進める。
事業の中身は変わっても、企業理念の「社会への貢献」に変わりはない。特に今は少子高齢化でAIやIoTを活用した省力化、省人化のための製品供給に注力。顧客、会社、社会の「三方よし」で、世に役立つ製品を供給し、機械商社の使命を全うする。

 

DATA
所在地/〒812-8556 福岡市博多区博多駅前3-19-8
TEL/092-472-7331(代)
創業/1950年5月
設立/1953年8月
資本金/11億8,187万円
事業内容/産業機器の販売、建設機械の販売及びレンタル
従業員/450人(連結)(2022年3月末現在)
売上高/348億1,800万円(22年3月期連結)
関係会社/㈱南陽レンテック、㈱南陽重車輌、共栄通信工業㈱、㈱戸髙製作所、㈱エイ・エス・エイ・ピイ、㈱浜村、南央国際貿易(上海)有限公司、㈱共立砕石所、建南和股份有限公司、NANYO ENGINEERING(MALAYSIA)SDN.BHD.

https://www.nanyo.co.jp/

(ふくおか経済2022年11月号FACE)