FEATURE
JA福岡市(福岡市農業協同組合)
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鬼木 晴人
JA福岡市 代表理事組合長
(福岡市農業協同組合)
おにき・はると/福岡市西区出身、1951年3月22日生まれの71歳。71年に就農し、2008年JA福岡市理事(非常勤)に就任。14年6月から代表理事組合長。現在、福岡県信用農業協同組合連合会経営管理委員会会長、福岡県農業信用基金協会会長理事、農林中央金庫経営管理委員会委員、㈱九州地区農協オンラインセンター取締役を兼務している。趣味はツーリング
発足60周年、“福岡市食料農業協同組合”へ変革
今年10月で「発足60周年」を迎えたJA福岡市(福岡市農業協同組合)。設立以来、「食と農、豊かな自然環境を守る」ために必要な相互扶助の理念を掲げ、組合員のたゆまない努力と献身的な協同活動で全国有数の「総合農協」に相応しい発展と実績を築いてきた。
新型コロナ禍で特に悩ましかったのは、JAの一大行事である6月開催の通常総代会。「総代を少人数に絞り、書面議決書を中心に進行したことは苦渋の選択だった。その後、総代600人に対し個別訪問を実施。改めて農業者の所得増大に向けた生産拡大や販売戦略強化、生産コストの低減、農業者育成など、対話を通じてご理解・ご信頼を頂いたことは大きな励みになった。今後も農協回帰を実践し、〝協同経営の見える化〟の重要性を伝えていきたい」と鬼木晴人組合長は意気込む。
昨年1年で出資金を30億円増資し、自己資本比率を10.39%まで引き上げたほか、信用事業取扱高が4千億円を突破。農産品販売高も38億円を突破するなど好調に推移している。今後は、支店規模を22支店体制に再編するなど経営の合理化を図る。組合員の営農を守り、地域の食と暮らしを支え、持続可能な〝福岡市食料農業協同組合〟へと変革するJA福岡市。今後も地域の絆を紡ぎ続ける。
DATA
所在地/〒810-0001 福岡市中央区天神4-9-1
TEL/092-711-2001
設立/1962年10月
出資金/85億3,000万円(2022年9月末)
事業内容/金融および共済、農業資材購買、農業資材・農畜産物販売など各種農業協同組合事業
主要事業実績(2022年3月期)/貯金残高4,639億4,261万円、貸出金残高2,306億1,377万円、長期共済保有高8,506億446万円、販売品販売高38億3,588万円
職員数/688人
組合員数/4万2,136人(22年3月現在)
関連会社/㈱ジェイエイ福岡、㈱JAファーム福岡
(ふくおか経済2022年11月号FACE)