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TheFace2022

九電テクノシステムズ


小野 利喜

九電テクノシステムズ㈱ 社長

おの・としき/北九州市出身。1957年1月9日生まれの65歳。九州大学工学部卒業後、79年4月九州電力入社、2011年7月お客さま本部熊本お客さまセンター長、12年6月お客さま本部部長(配電)、15年6月執行役員お客さま本部副本部長、同年7月同役員配電本部長、16年6月上席執行役員同本部長を経て、17年4月同役員送配電カンパニー副社長兼配電本部長。また15年6月から九電テクノシステムズの非常勤取締役を務めており、19年6月同社社長に就任。趣味はゴルフ
(写真左下)昨年、本社敷地内に開設した体験型交流スペース「Q`s-LABO(キューズラボ)」
(右下)太陽光発電付きカーポートも設置

組織再編や外部連携進め、新技術開発を促進

九州電力グループで電力量計・電力監視制御装置などの開発・製造会社は今夏、事業企画、エンジニアリング部門をそれぞれ統合、強化する組織改正を実施。小野利喜社長は「製品分野ごとに分散していた各部門の開発・生産技術を集約して、機能性ある組織へと変革するため」と狙いを説明する。
社内ノウハウを結集させる一方、「カーボンニュートラルの実現」に向けた取り組みの一環で、外部連携も積極的に推進。8月には商用EVや充放電器などの開発、製造に携わる㈱EVモーターズ・ジャパン(北九州市)と資本業務提携を締結。両社のエネルギーマネジメント技術と電気自動車インフラを融合させた新たな技術開発や事業化に向けて協業していく構えだ。さらに10月には、ホームIoT事業等を展開する㈱リンクジャパン(東京都)ともホームプロシューマ分野に関する資本業務提携を結ぶなど、オープンイノベーションの活用も進んでいる。
経営ビジョン2030で「新次元のソリューションでお客様の思いを形へと創造する」を掲げる九電テクノシステムズ。電力・エネルギーの技術革新を先導するため「人と技術を育て、未来を創るオンリーワン企業として地域、社会に貢献する」と小野社長は誓った。

DATA
所在地/〒815-0031 福岡市南区清水4-19-18
TEL/092-551-1731
設立/1960年7月
資本金/3億2,722万円
事業内容/電気計測機器、電力監視・制御システムの開発、製造、販売
従業員/599人(21年7月)
決算期/3月

https://www.q-tecno.co.jp/

(ふくおか経済2022年11月号FACE)