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建機、産機とも好調で収益とも2けた増 南陽4~6月期


週刊経済2022年9月6日発行

売上高96億円で増収増益

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の22年4~6月連結決算は、売上高が前期比23・8%増の96億2100万円、経常利益が同34・9%増の8億8800万円で、増収増益だった。
営業利益は同36・3%増の7億6500万円、純利益は34%増の5億8千万円。建設機械事業では、熊本地区を中心に災害復旧工事需要が継続する一方、部品不足に伴う長納期化が深刻化するなど不安定な状況が続くなか、販売部門では即納可能な在庫や中古機械・車両、高付加価値商品を中心に提案営業を強化するとともに、レンタル部門では継続して災害復旧工事需要の取り込みに注力。この結果、売上高は同14・9%増の35億7900万円、セグメント利益は同44・9%増の5億1100万円となった。
産業機器事業では半導体業界の活発な設備投資を受け、一部の業界で好調に推移した一方で、半導体不足や中国のロックダウンの影響を受けた業界では生産調整を余儀なくされるなど不安定な状況が続いた。こうしたなかで好調な業界の設備投資需要を取り込むとともに、AI、IoTに関連する製品の開発に注力したほか、継続して生産部品や消耗部品の拡販にも努めた。この結果、売上高は同30・3%増の59億900万円、セグメント利益は同16・4%増の3億8200万円となった。砕石事業ではニーズのある再生材の販売に注力するとともに、中小規模の公共・民間工事の受注獲得にも努め、売上高は同9・8%増の1億3200万円、セグメント利益は同2・39倍の1400万円となった。
通期では売上高が同6・3%増の370億円、経常利益が同1・5%増の27億円を見込んでいる。