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小売業けん引し3期連続でマイナス幅縮小 ひびしん中小企業4~6月景気調査


週刊経済2022年8月30日発行

 福岡ひびき信用金庫(北九州市八幡東区尾倉2丁目、井倉眞理事長)が3カ月ごとに実施する取引先中小企業の全産業景気動向の業況判断DI(「好転」―「悪化」/2022年4月~6月期)は、前期差0・8ポイント改善のマイナス12・5と、3期連続でマイナス幅が縮小した。
期中の新型コロナウイルス新規感染状況の落ち着きによって、人流が回復傾向だった小売業で前期差13・2ポイント改善のマイナス12・7だったことが全体をけん引した。そのほかの業種では、製造業が6・3ポイント改善のマイナス9・8、不動産業が横ばいの6・5、サービス業が横ばいのマイナス30・6だったものの、建設資材などの価格上昇が影響した建設業が12・5ポイント悪化のマイナス6・2、仕入価格が上昇した卸売業が8・8ポイント悪化のマイナス23・5、と2業種で業況が悪化した。
営業エリアである北九州、京築地区取引先の動向把握、および経営情報の提供を目的に実施しているもので、製造業61社、卸売業34社、小売業55社、サービス業36社、建設業48社、不動産業31社の計265社に聞き取り、回答率は100%だった。