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福岡の広域10団体と協定 ヤマップ


週刊経済2022年8月23日発行

遭難事故減少や救助者の二次災害防止に向け

登山アウトドア向け地図アプリ「YAMAP」の開発会社・㈱ヤマップ(福岡市博多区博多駅前3丁目、春山慶彦社長)は8月11日、福岡の広域10団体と協定を結んだ。
協定名は「遭難ZERO協定」。同社では自治体や消防機関などと連携し、YAMAP利用者の位置情報に関する連携や山岳で救助者の動きを把握できる捜索隊員トラッキングシステムの提供に加え、YAMAP上で救助実例を掲載するなど遭難事故防止に関する啓発活動を推進する。すでに大阪府豊中市や熊本県、岩手・熊本・鳥取県警と協定実績があり、今回は新たに低山の三郡山系・若杉山から宝満山にかけ隣接する県内6市町(宇美町・須恵町・篠栗町・筑紫野市・太宰府市・飯塚市)と、3つの消防機関(糟屋南部消防組合消防本部・筑紫野太宰府消防組合消防本部・飯塚地区消防組合)、ならびに福岡森林管理署と協定を結んだ。同社では「今後もより安心・安全な登山環境づくりに寄与していきたい」と話している。
同社は2013年3月設立。資本金1億円(資本準備金を含む)。従業員58人。決算期6月。地図アプリ「ヤマップ」はスマートフォンに搭載されたGPS機能を活用するため電波が届かない状況でも現在地把握ができる登山向けアプリ。7月時点で、同アプリのダウンロード数は320万。