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売上高は9・4%減の63億7900万円 プラッツ6月期


週刊経済2022年8月23日発行

需要一巡、新製品の発売遅延が影響

介護用ベッド、ベッド周辺機器メーカーの㈱プラッツ(大野城市仲畑2丁目、城雅宏社長)の2022年6月期連結決算は、売上高が前期比9・4%減の63億7900万円、経常利益が同54・9%減の3億9400万円で減収減益だった。
売上面では、福祉用具流通市場において、主力商品である介護用電動ベッド「MioletⅢ」の需要が一巡したほか、新製品の発売が遅延したことなどが影響。海外市場でも、中国で新型コロナウイルス感染症が再拡大し、ロックダウンの実施による経済活動が制限されたため、連結子会社の富若慈(上海)貿易有限公司の営業活動も大きく制限を受けた。販売市場別にみると、福祉用具流通市場は前期比14・9%減の46億4104万円、医療・高齢者施設市場は同19・4%増の15億1589万円、家具流通市場は同24・6%減の1億170万円、海外市場は同34・6%減の1億2401万円。利益面では、売上高の減少に加え、為替相場の円安進行、原材料および海上運賃の高騰により、製品原価が上昇、売上総利益率が悪化し減益となった。営業利益は同86・1%減の1億円、当期純利益は同13・8%減の2億6300万円となった。
今期は売上高が前期比9・7%増の70億円、営業損失が2億7千万円(前期は営業利益1億円)、経常損失が2億4千万円(前期は経常利益3億9400万円)、当期純損失が2億5千万円(前期は当期純利益2億6300万円)で増収赤字を見込んでいる。