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経済関係、安全保障の強化、人的交流促進に尽力 在福岡アメリカ領事館のアシーケ首席領事


週刊経済2022年8月9日発行

 在福岡アメリカ領事館(福岡市中央区大濠2丁目)のチュカ・アシーケ首席領事は7月78日、同市中央区天神2丁目の福岡アメリカン・センターで就任会見を開き、九州・山口と経済関係や安全保障の強化、人的交流促進などに尽力していくことを強調した。
首席領事の着任が日本では初めての勤務となるアシーケ氏は「日本に勤務できたことにワクワクしている」と切り出した後、首席領事として①米国と九州・山口の商業貿易関係をさらに強化すること②日米安全保障を支えること③アメリカ人と九州・山口の人々の絆を深めること―の3つの項目を挙げ、経済交流については「九州はアジアへのゲートウェイ。アジアへの展開を考える米国企業とのビジネスや通称関係をさらに深めることができる高い可能性を感じている。福岡市の新規開業率日本一という統計も強い印象。革新的な米国企業との連携、アメリカ企業の進出などを支援していきたい」と話した。安全保障の強化では、在日米軍が駐留する長崎県佐世保市、山口県岩国市のホストコミュニティに感謝の意を示した上で、「米国と佐世保、岩国との強い絆は日本における模範。強固な日米安全保障協力のさらなる強化に努めていきたい」と強調、人的交流促進については「九州・山口の素晴らしい大学や研究機関と米国のトップレベルの大学との人的交流促進に領事館のリソースを投入していきたい」と述べた。
アシーケ氏は1980年7月9日生まれの42歳。ハワード大学で生物学の学士号を取得後、ジョージタウン大学で経済学を専攻し、外交学修士を取得。ゴールドマン・サックスのグロバール投資調査部門などに勤務した後、2006年に国務省入省。アフリカ担当次官補特別補佐官、経済局開発金融室、世界銀行の米国事務局長室などを経て、財務省開発成果・説明責任室上級顧問。海外勤務は在アンゴラ米国大使館政治経済部長、アラブ首長国連邦のドバイ、エチオピアのアジスアベバで経済担当領事などを務めた。妻、長男、愛犬とともに来日、7月6日付で就任。趣味はサッカー、テニス、スキー。