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21年度の港湾貨物取扱量は前年比4・2%増 九州運輸局


週刊経済2022年8月2日発行

1年ぶりに1万1800万トン台に回復

九州運輸局が7月20日に発表した2021(令和3)年度の管内港湾貨物取扱量は、前年比4・2%増の1億8071万トンと1年ぶりに1万8千トン台を回復した。
20年度は、コロナ禍や半導体不足などの影響で10年ぶりに1万8千トン台を下回ったものの、諸外国との輸出入が回復基調にあることや、国内の物流需要が旺盛だったことを背景に、前年度の実績を上回った。港湾貨物全体の67・9%を占める上位5品目(実入りコンテナ、石炭、鉄鋼、金属鉱、その他鉱産品)のうち、実入りコンテナ(前年比2・3%減の3592万トン)を除く4品目で前年を上回り、石炭が12・3%増の2612万トン、鉄鋼が24・3%増の2270万トンと2ケタ増だったことがけん引した。
管内全体の86・1%を占める指定港5港の実績では、1位の北九州空港が3・6%増の4474万トン、2位の大分港が13・2%増の4395万トン、3博多港は4・3%減の3250万トン、4位の宇部港が15・4%増の1762万トンで、5位の苅田港が4・9%減の1684万トンで、博多、苅田を除く3港で前年を上回った。