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タイム・スポットともに回復で4期ぶり増収増益 福岡放送


週刊経済2022年6月28日発行

売上高は151億4千万円

㈱福岡放送(福岡市中央区清川2丁目、廣瀨健一社長)の22年3月期決算は、売上高が前期比12・2%増の151億4千万円、経常利益が同約3・1倍の23億5500万円で増収増益だった。増収増益は4期ぶり。
社会経済状況の復調に伴って、電波料収入がコロナ前の水準に回復した。放送事業収入のうちタイム収入は前期比8・5%増。レギュラー番組で新たなスポンサーを獲得したことに加え、年末のゴルフ番組など、前期に中止せざるを得なかった番組を再開したことなどが貢献した。スポット収入は、市況の急激な回復により同15・0%増と大幅に増加。2019年度から、福岡地区で視聴率調査のための測定機・ピープルメータを導入し、多くのスポンサーニーズに合致するコア層(13歳から49歳)に対するリーチの高さを可視化、積極的にアピールしたことも寄与した。収益面の回復だけでなく、費用面ではスリム化した筋肉質なコスト構造を維持すべく、引き続き支出抑制に努めたことで、当期純利益は同約4倍の16億8200万円となった。