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経常収益は6・6%減の87億円 福岡中央銀行3月期


週刊経済2022年6月7日発行

経常利益は59・5%増に

㈱福岡中央銀行(福岡市中央区大名2丁目、古村至朗頭取)の2022年3月期決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が前年同期比6・6%減の87億5800万円、経常利益が59・5%増の12億7300万円で減収増益だった。
収益面では株式等売却益の減少などからマイナスとなった。一方、経常費用は退職給付費用等営業経費が大幅に減少したことなどから経常利益、当期純利益はプラスとなった。3月末の主要勘定残高は、譲渡性預金を含めた総預金が流動性預金の減少を主因に前年度末比113億円減少し4940億円、貸出金は事業性貸出残高が減少したものの、地方公共団体向け貸出残高が増えたことなどから46億円増加して4331億円となった。有価証券は100億円減少して810億円だった。このほか、銀行法第14条の2の規定に基づき算出した自己資本比率は9・39%で、前年度末から0・20%上昇した。
今期は新型コロナウイルス感染症の影響について現時点で想定される事象を考慮して経常収益が85億円(2・9%減)、経常利益が8億円(37・1%減)、当期純利益が5億円(42・4%減)を見込んでいる。