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売上高は11・7%増の6452億円7300万円 TOTO3月期


週刊経済2022年6月7日発行

タッチレス商品などの販売好調

衛生陶器製造のTOTO㈱(北九州市小倉北区中島2丁目、清田徳明社長)の2022年3月期連結決算は、売上高が前年比11・7%増の6452億7300万円、経常利益が同38・6%増の568億7千万円の増収増益だった。営業利益は同31・6%増の521億8千万円、当期純利益は同48・8%増の401億3100万円。当連結会計年度の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、遡及処理後の数値での比較分析。
主なセグメントでは、国内住設事業は原材料価格の高騰や部品調達の影響があったものの、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から衛生性に対する意識が高まっており、タッチレス商品の自動水栓の販売が好調。在宅時間増加で家への関心も高まり、システムバス、システムキッチンなどが大きく伸長したことによって、増収で利益は横ばい。海外住設事業では、中国で長期的な市場成長による需要増に対応するため、効率的な生産と最適な供給体制の構築を進めるとともに、高級ブランドとしての強みを生かしたウォシュレットのプロモーションを強化して増収増益。また、新領域事業のセラミック事業において、半導体需要増加に伴い、それらの製造装置に採用されている同社セラミック製品の売り上げが増加した。
今期は売上高が10・0%増の7100億円、経常利益が3・3%減の550億円、営業利益が3・5%増の540億円、当期純利益は3・4%増の415億円で増収増益を見込む。