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地銀系証券会社初の主幹事業務を開始 西日本シティTT証券
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週刊経済2022年4月26日発行
4人体制で
㈱西日本フィナンシャルホールディングス(FH)傘下の西日本シティTT証券㈱(福岡市博多区博多駅前1丁目、定野敏彦社長)は4月1日、福岡証券取引所への上場を目指す企業を支援するため、地銀系証券会社では全国初となる主幹事業務を開始した。
福岡は全国的に見ても上場ニーズが高い地域だが、地場企業が相談できる証券会社が身近にないなどの課題があった。同社では上場を通じた地域経済の活性化への寄与を図り、4年前から提携先の東海東京証券に人員を派遣し、主幹事業務のノウハウ習得に努めてきた。今年1月には引受部を新設するとともに、既存の引受審査室を引受審査部に格上げ。両部に2人ずつ、計4人体制とした。引受部では、①上場準備における内部管理体制の整備や事業計画策定の助言②上場までのスケジュール管理や提出書類の作成③上場後の資金調達やIRなどの支援を提供していく。
昨年は全国で2007年以来の100社超えとなる125社(福岡から4社)が新規上場するなどIPO(新機株式公開)の機運が高まっている。定野社長は「まずは創業支援に力を入れる西日本シティ銀行をはじめ関係各所との連携を深め、身近で相談しやすい地元の証券会社ならではの伴走型のサポートを提供していきたい」と話している。
同社は2009年9月設立、10年5月九州初の地銀の証券子会社として営業開業。資本金は30億円で、西日本FHが60%、東海東京フィナンシャル・ホールディングス㈱が40%出資。従業員は197人。現在、支店(本店営業部含む)を県内9店、県外3店の計12店展開。