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組合数は1%減、組合員数は2・8%増 21年県労働組合基礎調査


週刊経済2022年4月26日発行

推定組織率は17・6%

県労働政策課がまとめた2021年県労働組合基礎調査によると、県内の労働組合数は前年比1%減の1738組合で、18組合減った。
1996年以来減少が続いていた組合数は2018年に22年ぶりに1組合増えたが、再び減少に転じている。組合員数は前年比2・8%増の32万6042人で8893人増え、4年ぶりに減少した前年から再び増加した。 組合員数を雇用者数で割った推定組織率は17・6%で、前年を0・4ポイント上回った。
産業別の組合数では、卸売・小売業が343組合で最も多く、全体の19・7%を占めている。次いで製造業が320組合、運輸業・郵便業が262組合。一方、組合員数では、製造業が7万6277人で最も多く、全体の23・4%を占めている。次いで、卸・小売業が6万1452人、運輸・郵便業が3万2975人の順。特に、卸・小売業が前年から1万848人増えているのが目立つ。
民間企業の規模別では、5千人以上が全体の42・6%を占め、千人以上5千人未満が28・4%。千人以上の企業が全体の7割を超えている。主要団体別では、連合福岡が21万6427人で66・4%を占め、福岡県労連が3万1897人で9・8%。地域別では、福岡地区が18万5571人で56・9%を占め、北九州地区が7万5338人で23・1%、筑後地区が3万8854人で1Ⅰ・9%、筑豊地区が2万6279人で8・1%の順。
また、組合員のうちパートタイム労働者数は前年比34・7%増の3万4193人で、2ケタ台の伸び。全労働組合員数に占める割合は前年を2・5ポイント上回る10・5%だった。なお、同調査は毎年6月末現在の状況について、厚生労働省が各都道府県を通じて7月に調査・集計している労働組合基礎調査の結果をもとに、同課がまとめたもの。