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新営業所で業務開始 日本銀行福岡支店


週刊経済2022年4月19日発行

延べ床面積は約1・3倍に

日本銀行福岡支店(福岡市中央区天神4丁目、冨田淳支店長)は3月22日、同所で建て替えを進めていた新営業所での業務を開始した。
同支店は1941年開設。旧営業所の建物は1951年完成で、老朽化などから2017年に建て替えに着手した。業務を継続しながら段階的に建設を進め、約4年半をかけて全館が完成した。新営業所は地下1階・地上5階建てで、延べ床面積は旧営業所の1・3倍の約9200㎡。九州地区の中核店で、銀行券や国庫金など各種業務の取り扱い量や来店客が多いことから、業務スペースを確保した上で、来店客の動線を意識したレイアウトとした。また、有事の際の業務継続のため建物本体に免震構造を採用したほか、自家発電設備も配備している。建物外観のデザインは、周囲の街並みとの調和を意識し、東側には旧営業所の正門を設置するなど「ルネサンス様式」の意匠も引き継いだ。予約制で一般に公開する広報エリアでは、旧営業所で使用されていた設備や金庫扉などを展示する。夏をめどに見学の受け入れを再開する予定。
冨田支店長は「昨年12月には、支店開設80周年を迎えた。三代目となる新営業所においても、職員が一丸となって中央銀行の責務を果たすとともに、天神の地で一層親しまれる存在になっていきたい」と話している。