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アイランドシティまちづくりエリアの分譲地が完売へ 福岡市


週刊経済2022年4月19日発行

まちびらきから17年、約191・8ha

福岡市は4月11日、アイランドシティまちづくりエリアの最終分譲区画だったA~G区画とH区画の事業予定者が決定し、まちびらきから17年を経て、同エリアの分譲予定地全てが完売する見通しになった。
最終分譲区画の事業予定者は、A~G区画(住宅等用地、約15・4ha)が積水ハウス㈱を代表事業者とする事業者連合体で、太陽光発電設備やZEHを導入するなど、環境性に優れた戸建住宅や集合住宅を、約2千戸整備する。同JVは現在、隣接するエリアで約1200戸規模の住宅開発を進めている。残るH区画(複合施設用地、約4・1ha)の事業予定者は、福岡アイランドシティ特定目的会社で、健康関連(スポーツなど)の複合施設を建設予定。同社は隣接するエリアでやずやグループが中心となり、ホテルや商業施設等の複合施設「アイランドアイ」を運営している。
まちづくりエリアは面積約191・8ha。05年のまちびらき時点では、アイランドシティ中央公園と一部住宅のみが整備されており、商業施設や生活利便施設は皆無の状態だった。以降の16年間で段階的に住宅開発が進められ、人口は3月末時点で約1万3400人に。福岡都市圏では例を見ない、高さ140m超の高層マンションの建設が相次ぎ建設され、まちの印象を大きく塗り替えた。また、小中連携校や市立こども病院、総合体育館などの公的な施設が数多く整備されたほか、近年はアイランドアイ、照葉スパリゾートなどの集客・交流施設の開発も相次いでいた。計画人口は約1万8千人で、今後前述のA~H区画の開発に加え、海沿いの新公園「アイランドシティはばたき公園」の整備が完了すれば、エリアとしての開発が完了する予定だ。