ウィズグループ

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設立20周年、ともにつなぐ暮らしの輪

前川裕貴 社長
まえかわ・ひろき／大阪府出身、1984年10月23日生まれの36歳。2012年入社後、経理部・事業企画部を経験し、20年8月に社長就任。趣味はゴルフで今年は80台キリを目指している

グループホームをはじめ、有料老人ホーム、居宅介護支援、訪問介護、訪問看護、デイサービスや保育園、障がい福祉など、多様な福祉サービスを展開するウィズグループ。今年4月に設立20周年を迎え、前川裕貴社長の指揮のもと、さまざまな見える化に取り組み、より「生活をともに」できる企業に進化していく。

6月にグループ総称へ社名変更

「こころをつなぎ、あしたへつなぐ」をコンセプトに、保育から介護までの総合福祉サービスカンパニーであるウィズグループ。2020年8月、前川裕貴新社長が就任し、新たなスタートを切った。前川社長は「福祉はアナログな部分が多く、業界内にだけ目を向けていては問題点が見えづらい。全体的な時代の流れとして変革を進めていくためには、広い視野でアンテナを張り、異業種に負けない企業体制づくりが不可欠」と力を込める。
そこで前川社長の陣頭指揮のもと、働く環境の改革に着手。より地域に親しまれるよう本社や施設管理者の「スーツ着用義務」の感覚を取り除き、清潔感があり自己パフォーマンス向上を実現できる服装での勤務を許可した。3月には社長自身が設計段階から携わり、「見える化」をコンセプトとした本社オフィスの改装が完了。全体的に開放感あるデザインで、社長室をガラス張りにすることで社員との距離をなくし、コミュニケーションアップにつなげている。
6月にはグループ中核の㈱西日本介護サービスの社名を、より認知度の高いグループ総称の㈱ウィズグループへ変更予定。「WITH」に込められた「生活をともに」できる企業という理念の共有とともに見えやすい形で体現していく方針だ。

新たな価値創出に挑戦できる環境

また、介護現場職員の制服についてもカジュアルで清潔感あるデザインに刷新。慢性的な人材不足が問題となっている福祉業界において、「最も大切なのは『人』であり、若い世代に介護をしてみたいと思ってもらえることが必要。そのためには見えやすい変化と働きやすくやりがいのある環境づくりが欠かせない」と説明する。その言葉通り、前川社長の改革はオフィス改装や制服刷新という視覚的変化だけでなく、積極的に若い世代やマイノリティーな人材へ責任ある仕事を任せるという経営術にも表れている。
「若い世代が一度や二度、失敗するのは当然で、任せてみないと分からない。これまで埋もれてきたマイノリティーな人材にも注目し、活用していく。ミスをカバーするのはベテランの役割であり、経験値につながる。失敗を恐れて挑戦しないことが最大の失敗であり、ただ福祉サービスを提供するだけでなく、一緒に新たな価値の創出にチャレンジしていきたい」と前川社長。若い力とベテランのスキルの融合で組織を強靭に底上げしていく。

親から子へ、地域と企業をつなぐ

４月12日に迎えた20周年の節目を記念し、社内公募でシンボルマークを選定。親子のつながりの大切さや、親から子へつないでいく心の大切さ、そして地域や地域住民と企業をつなぐという想いが込められており、まさにグループの理念を表現した「暮らしの輪をつなぐ」デザインとなっている。 　設立当初23人だった社員は、現在357人となっており、この20年間で介護施設を柱に保育、障がい福祉、家事代行など、サービス領域を拡大してきた。より「生活をともに」できる企業に進化するとともに、さらなる地域密着経営で少子高齢化社会を支えていく。

【ＤＡＴＡ】
所在地／〒810-0041 福岡市中央区大名2-4-
30西鉄赤坂ビル10F
ＴＥＬ／092-712-0306
ＦＡＸ／092-712-0318
設立／2001年4月
資本金／1,000万円
事業内容／グループホーム、有料老人ホーム、居宅介護支援、訪問介護、通所介護、障がい福祉、福祉・介護スタッフ育成、保育・託児
従業員／357人
ＵＲＬ／https://www.with-g.com/

採用情報
募集職種／介護職、総合職（幹部候補生含む）、保育士、調理師
応募資格／2022年春に大学（大学院）、短大、専門学校を卒業予定の方（全学部学科）
採用予定／10人程度（予定）
問合せ先／TEL.092-712-0306
担当／横山

（ふくおか経済EX2021年）