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(株)グリーンクロス
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設立50年、新しいサービスと働き方で業界をリード
11期連続の増収増益で過去最高を更新中の成長企業。今年7月には設立50周年を迎える。今期から3カ年の中期経営計画がスタートし、安全用品レンタル部門の強化とサインメディア事業の伸長に力を注ぐ。生活様式の変化が追い風となり、働き方改革の取り組みが一段と進み、人材採用と育成にも本腰を入れている。
3カ年の新中期計画がスタート
工事現場で目にする三角コーンや投光器、ヘルメットなどの安全対策関連用品。これらの販売、レンタルと看板・サインメディアの製作販売の3事業を軸に、地域密着の総合安全商社として業界をけん引し、今年7月で設立50周年を迎える。2021年4月期(連結)は、売上高が前期比2.1%増の173億4,800万円、経常利益が同1.2%増の13億8,200万円で共に過去最高を更新し、12期連続の増収増益となる見込み。久保孝二社長は「イベントの中止や規模縮小などの影響を受けたが、マスクやアルコール消毒液をはじめとする感染対策商品の販売が好調に推移した。いち早く新しい需要に対応できたことが大きい」と力を込める。
今期から3カ年の中期経営計画がスタート。コスト削減が進む現代において急激に需要が増しているレンタルの強化を掲げ、毎月次の売り上げ5億円の達成と売上構成比30%超えを目指す。サインメディア事業では、屋外広告物の点検・診断から施工まで請け負う「看板クリニック」の伸展を目指し、全国に協力業者を拡大する。子会社の㈱G-サインにおいて、グリーンクロスが受注したサイン工事全般を登録企業につなげる看板制作のマッチングサービスを展開。すでに200社以上の登録があり、今後も社数を増やしていく。
中央区笹丘に本社移転
事業拡大に伴い、設備投資の動きも活発だ。昨年10月の山形営業所開設を皮切りに、山口、宮崎営業所の移転、北九州支社の増床、神戸支社の改修が完了。今後は北関東エリアに3~4カ所の営業所、中四国エリアに物流センターの開設を計画している。また、同11月には本社を中央区小笹から同区笹丘に移転した。部署を超えたコミュニケーションを図るため、座席配置の見直しも実施した。オープンミーティングスペースをはじめ業務に合わせて活用できる多様なワークエリアを配し、カフェスペースなどを設けている。
健康経営優良法人「ホワイト500」の認定目指す
「生活様式の変化で働き方改革も大きく進んだ。中でもオンライン会議の導入は、50を超える全国の拠点に向けて考えを直接伝えられる良い機会になっている」と久保社長。昨年から社内ポータルサイト「G-work」の導入によるDX化を推進。ペーパーレス化を筆頭に、各拠点での出来事や社員の動向などの情報共有、加えて在宅勤務でも社内との円滑な協働体制が作れるようになった。昨年6月には福岡市の『ふくおか「働き方改革」推進企業』の認定を受けており、今後は健康経営優良法人「ホワイト500」を目指す。インスタグラムやその他SNSの活用、ラジオCMなど企業PRにも力を注ぎ、イメージアップと共に認知度を高めていく。人材採用では、定期的な新卒採用を進めていく方針で、今春は7人が入社予定だ。育成面についても「次世代育成プロジェクト」を立ち上げ、拠点ごとのリーダー主導で活動を開始。20代、30代の社員を対象にした研修などを実施、良い事例は「G-work」で共有し横展開させている。100年企業に向けて、総合安全産業のリーディングカンパニーは盤石な体制基盤の確立にまい進する。
久保孝二 社長 くぼ・こうじ/長崎市出身、1971年2月1日生まれの50歳、大阪教育大学中退。11年4月社長就任。趣味はゴルフ |
【DATA】
所在地/〒810-0034 福岡市中央区笹丘1-17-29
TEL/092-737-0370
FAX/092-737-0371
創業/1969年1月
設立/1971年7月
資本金/6億9,726万円
事業内容/安全機材・保安用品の販売及びレンタル、土木・建設資材の販売及びレンタル、防火・防災及び安全に関する設備機器、事務用品機器、測量機器のレンタル、グラフィックサインの企画、製作及び販売、広告代理業
年商/173億4,800万円(2021年4月期見込み)
従業員/717人(単体) 出先/56カ所
関連会社/東亜安全施設㈱、㈱トレード、北斗ネオン㈱、㈱G-サイン
URL/http://www.green-cross.co.jp/
採用情報
募集職種/営業 一般事務 サインクリエイター
応募資格/新卒~30歳くらいまで
採用予定/15人
問合せ先/TEL.092-737-0370
担当/総務課 竹岡
(ふくおか経済EX2021年)