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第2回オープンイノベーションの受賞企業を発表 QTnet


週刊経済2022年3月1日発行

最優秀賞はEGエンジニアリング

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は2月15日、新たな事業を共創するオープンイノベーションプログラム「TSUNAGU(つなぐ)2021」の受賞者発表会を開催し、最優秀賞に㈲EGエンジニアリング(静岡県富士宮市、芝切祐貴社長)の学校業務DX化ツール「sQdule(スクジュール)」を選出した。
同プログラムは、スタートアップ企業や個人などからさまざまな分野の優れた事業アイデアを募集し、QTnetのリソースと組み合わせ新たな事業・サービスを共創することを目指し、2020年度から開始したもの。2回目となる今回は昨年9月~10月にアイデアを募集し、39件の応募の中から複数回にわたる審査の結果、最終的に6件8社の受賞を決定した。
今回、最優秀賞を受賞したEGエンジニアリングの「sQdule」は、「学校現場において多忙な教師の業務をDX化し、大幅に削減する画期的なITツールであり、学校内の情報基盤をクラウド化するなど、QTnetのサービスと共創することで学校業務全体の課題解決にもつながる」と評価した。同社では、「5G・VRなどの最新技術、教育、農業、医療、防犯などと幅広く、さまざまな社会課題を解決し発展性が見込まれる素晴らしいアイデアばかりだった。今後地域貢献につながる新規事業・サービスの創出を目指し、各企業と共創の検討を進めていく」と話している。他の受賞企業・アイデアは次の通り。
▼優秀賞(2件) VM‐Fi社(台湾・台北市、Maxwell PengCEO)の「5Gを使ったリアルタイム双方向通訳」、㈱ピー・ビーシステムズ(福岡市、冨田和久社長)とユーエム物産㈱(同、江藤庄治社長)、学校法人中村産業学園九州産業大学(同、津上賢治理事長)の産学連携チームによる「VRで身体と脳を活性化させる『e(エレクトロニック)×r(リアル)スポーツ』」▼YOKAプロ特別賞(3件) AGRIST㈱(宮崎県児湯郡新富町、齋藤潤一CEO)の「低炭素ビニールハウスの導入によるカーボンニュートラルと農家の収入向上の実現」、㈱Kiwi(福岡市、大石杏衣社長)の「いつでも学べる!聞ける!医療機器の使い方動画教育サービス」、㈱プリンシプル(同、原田宏人社長)の「無料で使えるスマートホーム・スマートセキュリティ~大切な人が安心して暮らすことの出来るまちをつくる~」