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売上高は33・2%増の136億円で増収増益 イフジ産業第3四半期


週刊経済2022年2月22日発行

収益とも2ケタ台の伸び

粕屋郡粕屋町戸原東2丁目の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の21年4~12月期連結決算は、売上高が前期比33・2%増の136億7600万円、経常利益が同12%増の11億1300万円となり、収益とも2ケタ台の伸びで増収増益となった。
営業利益は同11・5%増の10億8800万円。純利益は同25・1%増の8億4600万円だった。主力の鶏卵関連事業では鳥インフルエンザの大規模な発生に伴う鶏卵需給のひっ迫で鶏卵市場に原料卵が不足するなか、輸入卵の調達など原料卵の安定確保に力を入れて既存取引先への安定供給に努めた。また、営業面での積極的なアプローチで新規取引先を獲得できたことなどで、販売数量は前年同期比6%増となった。液卵売上高は鶏卵相場が前期比38%高と大幅な上昇に伴う販売単価の上昇と販売数量の増加などで、同39%増の120億800万円となった。加工品売上高は同4%増の3億7700万円、その他の売上高は同9・7%増の4億3400万円。鶏卵関連事業全体の売上高は同36・4%増の128億2千万円となった。セグメント利益は、鶏卵相場高に伴い原料仕入単価が高騰したため、一部製品の販売単価改定したこと、また販売数量の増加に加えて工場の生産効率の向上や歩留まりの向上で製造コストの削減に努めたことなどから同8・8%増の10億1800万円となった。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業では既存得意先への販売増などで、売上高は同5・2%増の9億2700万円。セグメント利益は、得意先と連携した棚卸廃棄ロスの低減や販売費、一般管理費の低減に努めた結果、同2・13倍の5700万円となった。

通期業績予想と期末配当を上方修正

また、同社は最近の業績動向を踏まえ、昨年5月6日に公表した業績予想と期末配当予想を上方修正した。
通期連結売上高については、当初予想を7億5600万円上回る前期比23・7%増の171億円、経常利益は1300万円上回る同2・1%増の12億3500万円に修正。営業利益は当初予想通りに同1・7%増の12億500万円、純利益は7900万円上回る同9・6%増の9億1千万円に上方修正した。また、期末普通配当予想を2円増額して16円に修正した。中間配当と合わせた年間配当予想は28円になる。