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売上は前期比27・7%増の約3574億円 安川電機第3四半期


週刊経済2022年1月25日発行

営業利益は約2倍の399億円

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩社長)は1月11日、2022年2月期第3四半期(2021年3月~11月末)連結決算で売上収益が前年同期比27・7%増の3573億7800万円、営業利益が同99・2%増の399億3200万円となったことを明らかにした。
新型コロナ禍からの正常化が着実に進み、製造業全般で生産の高度化および自動化を目的とした設備投資が活発化。特に、半導体・電子部品市場がグローバルな拡大を続け、自動車市場におけるEV(電気自動車)化やリチウムイオン電池関連などの設備投資が加速した。また、中国では第5世代移動通信システム(5G)や新エネルギーなどのニューインフラ投資が継続するなど、グローバル需要が高い水準で推移したことが影響した。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比35・1%増の1729億2千万円、営業利益が同62・8%増の297億300万円。ロボットの売上収益が同31・5%増の1310億4900万円、営業利益が同178・4%増の117億4700万円。システムエンジニアリングの売上収益が同9・2%増の383億5800万円、営業利益が同13億300万円増の13億900万円といずれも大幅に増加している。また、仕向先の売上収益別構成比は国内が30%、中国が28%、アメリカが16%、ヨーロッパが15%、中国を除くアジアが11%となっている。
2022年2月期通期連結業績は売上収益が4850億円、営業利益580億円、当期利益425億円を見込んでいる。