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おせち販売で前年比1万個増の17万個 久松


週刊経済2022年1月12日発行

今後生産体制を強化

おせち弁当製造、販売の㈲久松(糟屋郡粕屋町仲原、松田健吾社長)は2022年分のおせちで、前年比1万個増の17万個を完売した。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い在宅や巣ごも需要が増加したことで、おせちの受注ペースが例年よりも早まったほか、新規ユーザーが増加。今年は純和風の料理が中心で高価格帯の宝寿箱(税込3万円)など21種類を用意。高価格帯の商品を中心に11月時点で売り切れる商品もあった。同社の主力である楽天やAmazonななどのインターネット販売、自社販売サイト、ダイレクトメールでの通信販売のほか、ふるさと納税などを介した販売分が昨年よりも伸びており、同社では今後生産体制を強化していく。同社の松田社長は「今年は主力商品のおせちだけでなく、レギュラーシーズンの商品も増やしていきたい」と話している。
同社は1986年8月設立。資本金300万円。年商32億円(2022年3月期見込み)。従業員23人。2004年から通販サイト「楽天市場」で「博多久松」ブランドのおせちセットの販売を開始している。