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露ノバテク社とLNG積替事業の基本合意 西部ガス


週刊経済2021年12月14日発行

2024年度から中国向けに積替・供給

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)は11月24日、ロシア大手の独立系天然ガス生産・販売のノバテク社の子会社であるノバテク・ガス・アンド・パワー・アジア社と、ひびきLNG基地(北九州市若松区)を活用した中国向けLNG(液化天然ガス)積替、供給事業に関する基本合意書(HOA)を締結した。
西部ガスとノバテク社が、これまで進めてきたひびきLNG基地を活用した連携ビジネスの検討協議に基づくもの。今回の積替事業は、ノバテク社の砕氷LNG船等標準船(7万トン程度)で輸送したLNGをひびきLNG基地のタンクで貯蔵後、中型LNG船に積み替えて、2024年度からをめどに年間14万㌧を中国のツァチァン ハンジャシン クリーン エナジー社(嘉興市)の嘉興(ジャーシン)LNG基地へ出荷する。
西部ガスでは今後も、ひびきLNG基地を活用したグローバルビジネスを推進し、アジア地域でのLNG取引の拠点化を図っていく計画。「LNG供給の多様性の拡大や自由度の向上ならびに天然ガスへの転換による低炭素化に貢献していきたい」としている。