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春日原前に東西 前広場、アクセス道など整備 春日市


週刊経済2021年12月7日発行

全体事業費は約65億円

春日市(井上澄和市長)は、西鉄天神大牟田線連続立体交差事業に合わせ、高架化する春日原駅の駅前広場整備など周辺整備事業を本格化させる。
県が整備を進める連続立体交差事業が来年8月に高架切り替えが完了することに合わせ、事業を本格化させるもの。市の整備計画では、現在の駅正面にあたる西側に西口駅前広場・1860㎡、東側に東口駅前広場・2590㎡を新たに整備するほか、春日中央通りから駅西側にアクセスする春日原駅前線(延長・328・5メートル)を新設する。さらに高架化する東西両側の線路に沿って幅6メートルから11メートルの側道を整備することで、交通結節機能の強化や安全性の向上を目指す。全体の事業費は約65億円。12月には春日原駅前線の工事に着手するほか、来年度までに用地買収を完了させ、順次東西駅前広場や側道などの工事に着手する。完成時期は現段階で未定だが、連続立体交差事業が完了する2024(令和6)年度から1年~2年後の完成を目指す。
春日原駅は天神大牟田線では6番目に多い乗降客を有する駅でありながら、駅前に広場がなく、踏切渋滞や駅を利用する送迎用の一般車が駐停車するスペースがなかった。そのため駅周辺の交通渋滞が常態化しており、市では高架化に合わせて、9月に策定した市の都市計画マスタープランでも中心拠点と位置付けられている。