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中間期売上高は24・6%増の58億6500万円 日本タングステン


週刊経済2021年11月23日発行

海外経済回復基調で自動車部品など好調

タングステン、モリブデンメーカーの日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の2022年3月期連結中間決算は、売上高が前年同期比24・6%増の58億6500万円、経常利益が同4・5倍の6億1900万円の増収増益だった。
新型コロナウイルス感染症による影響は残るものの、海外経済は回復傾向にあり、自動車部品市場や半導体、電子部品市場が好調に推移。また、産業用機器市場も回復基調にある。利益面では売上高が大きく増加したことやコスト削減による売上原価率の改善などにより、営業利益は4億8300万円(前年同期は700万円に営業損失)となった。
同社では今期から中期3カ年計画がスタートしており、前半2年間を利益率向上に向けた収益改善や原価低減に積極的に取り組み、利益体質の強化を図っていく。全体として今後も回復基調で推移するとし、通期売上高は前期比16・2%増の115億円、経常利益同55・4%増の10億円で増収増益を見込む。