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熊本駅ビルがグッドデザイン賞を受賞 JR九州


週刊経済2021年11月16日発行

「自然用いた立体庭園をダイナミックに実現」

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)は、今年4月に開業した熊本市西区春日3丁目のJR熊本駅ビル(アミュプラザくまもと)が公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2021年度グッドデザイン賞」を受賞したと10月27日に発表した。
共同受賞企業はJR九州のほか、熊本駅ビルを運営する㈱JR熊本シティ(熊本市、山下信二社長)と建築設計を担った㈱日建設計(東京都、大松敦支社長)。審査委員からは、「複合商業施設として一般に類を見ない規模で水や植物といった自然を用いた立体庭園をダイナミックに計画、実現しておりプロジェクトに対する熱量を感じた。県外からの来訪者には自然豊かな『熊本らしさ』を。また、地元住民にとっては『住みたい・働きたい』と思える場を。それらがうまく混ざりあうことで“一つの街”とも言える環境を目指している点が素晴らしい。街への思いが集結したこの施設は、熊本を訪れた人の滞在への期待度を高め、駅ビルという場所を通過点ではなく、とどまりたくなる場所として感覚に訴えかける場となっている」と評価された。
グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。21年度は、過去最多となる5835件の審査対象の中から厳正な一次・二次審査を経て、こちらも過去最多の1608件の「グッドデザイン賞」受賞を決定している。