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不採算案件の減少や利益率改善で2期ぶりに増益 九電工中間期


週刊経済2021年11月9日発行

売上高は1581億9400万円

㈱九電工(福岡市南区那の川1丁目、佐藤尚文社長)の2022年3月期中間決算(21年4月~9月)は、連結で売上高が前年同期比12・2%減の1581億9400万円、経常利益は同8・3%増の135億7900万円、当期純利益は同18・8%増の98億4300万円で減収増益だった。
2期連続の増収、2期ぶりの増益。工程の初期段階にある進行案件が多いことから、設備工事業の売上高の計上が進まないことから減収のなった一方、不採算案件の減少や利益率改善の取り組みが奏功しているため、2期ぶりの増益となった。一方、工事の受注高は前年同期比7・2%増の1802億7100万円、一般民間向け案件の受注を強化してきたことで3期ぶりの増加となった。
佐藤尚文社長は「昨年上半期は東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、工期優先で利益率が低下したこともあり、今年上半期は前倒しで利益率の改善に取り組んだことが2期ぶりに増益となった」と増益の要因について説明、3期ぶりの受注高増については「ターゲットを絞った受注活動が成果となりつつある」とコメントした。
通期の業績予想は売上高が対前年比4・6%増の4100億円、経常利益は同5%増の377億円、当期純利益は同1・8%増の255億円の増収増益を見込んでいる。