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非食用米原料の新素材配合レジ袋に切り替え ピエトロ


週刊経済2021年10月12日発行

福岡、佐賀、熊本の14店舗で先行導入

東証1部上場で食品製造・販売やレストラン事業を展開する㈱ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)は、自社レストランやショップなどの物販コーナーで使用するレジ袋を国産の非食用米を原料に使った環境配慮型新素材「ライスレジンⓇ」配合のレジ袋に9月15日から順次切り替える。
㈱バイオマスレジンホールディングス(東京都千代田区、神谷雄仁CEO)が開発した同素材は、食用に適さない古米、米菓メーカーなどで発生する破砕米など、飼料としても処理されず廃棄される米を新技術でプラスチックへとアップサイクルした素材。日本ならではの米(非食用)を使用し、石油系プラスチックとほぼ同等の高品質な素材で、元来地球上にある植物を原料とするため、地上のCOに影響を与えない「カーボンニュートラル」の性質を持ち合わせているという。 SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを推進する同社では、食に関わる企業として同素材配合のレジ袋を導入することで米の有効利用やフードロス削減、CO排出削減に貢献していく。
同社が導入したのは、同素材25%配合のレジ袋で、サイズは大、小2種類。福岡、佐賀、熊本のレストラン・ショップなど直営14店舗で先行導入し、順次他店舗でも切り替える予定。店頭での利用は無料だが、あくまでもマイバック利用を推奨していく方針。