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8月度の九州地区のM&Aは2件 ストライク調べ


週刊経済2021年9月28日発行

九電工、消防、防災分野を拡大

М&A仲介の㈱ストライク(東京都、荒井邦彦社長)が調べた8月の九州・沖縄地域に関連するM&Aの案件数は、電気設備工事の㈱九電工(福岡市南区那の川1丁目、佐藤尚文社長)と、水処理機器販売のポエック㈱(広島県福山市、釆女信二郎社長)による2件だった。取引金額はいずれも非公表。
全上場企業に義務づけられた東証適時開示情報のうち、経営権の移転を伴うМ&A(グループ内再編は除く)について独自に集計。九電工は、消防など防災設備工事の中央理化工業㈱(東京都豊島区、塚越一弘社長)の過半数の株式を取得し子会社化することを決めた。中央理化工業は業歴100年に及び、関東を中心に強固な営業基盤を持つ。両社の営業・技術力を融合し、消防、防災分野の事業拡大につなげる。
またポエックは、養殖用などの水産設備を製造する㈱マリンリバー(糟屋郡篠栗町、吉原幸志社長)の全株式を取得し子会社化することを決めた。マリンリバーの熱交換器などの製品は競合先が少なく、同社がニッチトップ企業であることなどから、成長余地が大きく、ポエックグループ内での相乗効果も大きいと判断した。