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10月から遺品整理、生前整理を本格化 美紀屋


週刊経済2021年9月22日発行

葬祭向け贈答品販売休業に伴い

葬祭向け贈答品販売、不動産仲介・売買・賃貸管理の㈱美紀屋(福岡市東区社領3丁目、中村義徳社長)は、今年9月末で葬祭向け贈答品販売事業を休業し、10月から新たに「遺品整理・生前整理」ビジネスを本格的に始める。
1981年4月に創業して以来、葬祭向け贈答品販売と不動産関連を柱に展開してきたが、葬儀規模の縮小や香典返しのニーズ低下に伴う贈答品需要が低迷。今回のコロナ禍も影響して今年5月に休業を決断し、9月末の休業となった。また、今回の休業に伴い、同社スタッフ約20人(パート含む)体制から3人体制に減員する方針。
同社では10月から贈答品販売に代わる遺品整理・生前整理ビジネスを本格化。不動産関連事業に次ぐ主要分野として位置付けている。同ビジネスは必要物および不要物の仕分け作業、必要物の保管作業などを代行するほか、不動産リフォームや新居探し、空き家管理、家屋清掃、特殊清掃などを請け負う。同社では「創業以来40年続いた贈答品販売を休業するのは断腸の思いだが、これも時代の流れ。今後は新たなビジネス展開で地域ニーズに寄与していきたい。まずは毎月5件程度の受注を目指す」と話している。
同社は1981年4月創業、83年7月設立。資本金は7千万円、2020年4月期の売上高は6億6千万円だが、今期は2億円弱と予想している。