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太平環境科学センター
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坂本 雅俊
㈱太平環境科学センター 社長
さかもと・まさとし/久留米市出身、1957年8月30日生まれの64歳。久留米工業高等専門学校(金属工学科13期生)卒、趣味は登山、読書。昨年からおうち時間を活用し、奥さんの手解きでスイーツ作りに挑戦。そして時間があれば長く続けてきた趣味の登山で、自然に触れながら心身ともにリフレッシュしている
(写真)「地域未来牽引企業」(2020年10月取得)の認定書を手に坂本社長(前列左)と高橋麻紀取締役管理部長(前列右)ほか、技術部門の女性スタッフ。業務の自動化は女性が生き生きと働く職場環境作りにも大いに寄与している
DXを働き方改革と成長戦略の基盤に
業務の「自動化」に舵を切り約10年が経過した。様々な自動分析装置の開発で分析業務の高速化と精度の安定化を両立させ、ラボラトリー情報管理システム「LIMS」との連動で生産性を飛躍的に向上させた。人手に頼ることの多い環境分析業務において、この労働集約型から設備集約型へのビジネスモデルの転換は、労働環境の改善と社員の定着率向上を促進。今後もホワイトカラーを中心としたDX化をさらに進め、顧客満足と社員の働き方改革の両面から競争力を高めていく。
「自動化で人的余裕ができ、将来を見据えた活動も腰を据えてできる」と笑みを浮かべる坂本社長。最近はSDGs戦略にも力を入れ、社用車のガソリン使用量削減、検査サンプル用のオリジナルエコバックの導入、さらにキッチンスポンジをヘチマタワシに切り替え自宅で使い始めるなど、身近な取り組みで社員の環境意識への徹底を図るほか、女性活躍を推進する環境作りも今や企業文化として根付いている。
9月には専門知識が要求されるアスベスト分析において、分析技術の最高評価の認定者を二人出すなど、新分野の調査・分析事業も本格化。今後も自動化で築き上げた土台を強みに、成長戦略をさらに加速させていく。
DATA
所在地/〒812-0863 福岡市博多区金の隈2-2-31
TEL/092-504-1220
設立/1973年7月
資本金/4,000万円
事業内容/飲料水検査、水質・土壌・大気分析、ダイオキシン類分析、土壌汚染状況調査、アスベスト分析
従業員/67人
売上高/6億2,000万円(2021年6月期)
拠点/(試験所)長崎(営業所)佐賀、大分、熊本、北九州
(ふくおか経済2021年11月号FACE)