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売上高は10・6%増の82億円 FCHD6月期


週刊経済2021年8月31日発行

経常は6・8%増の9億1600万円

交通・都市など調査・計画・設計コンサルタントを手掛ける㈱福山コンサルタント(福岡市博多区博多駅東3丁目、福島宏治社長)の持ち株会社、㈱FCホールディングス(同)の2021年6月期連結決算は、売上高が前期比10・6%増の82億円、経常利益が同6・8%増の9億1600万円で増収増益だった。3期連続の増収、2期連続の増益で共に過去最高を更新した。
㈱地球システム科学が連結対象となったほか、国内の公共事業が堅調だったことを受け、受注高は前期比6・5%増の86億1800万円となった。特に重点強化中の防災分野では、AI水位予測システム導入のコンサルティングやICT技術を活用した橋梁下部工モニタリングの受注が順調に増加した。利益面では売り上げ増に伴い、営業利益が同2・7%増の8億8400万円だった一方で、当期純利益は新型コロナウイルス感染症拡大による海外渡航制限などの外部環境の急変と開発途上国における事業活動の回復期間を考慮し、地球システム科学に係るのれんの減損滅失2億6600万円を特別損失に計上した結果、同30・3%減の3億6千万円となった。
今期は新型コロナウイルス感染症の影響が継続すると見込み、売上高が85億円、営業利益が9億5千万円、経常利益が9億5千万円、当期純利益が6億円となる見通し。当期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)などを適用するため、対前期増減率はなし。