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米中景気回復や災害復旧工事本格化で増収増益 南陽4~6月


週刊経済2021年8月17日発行

売上高77億円で収益とも2けた増

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の21年4~6月連結決算は、売上高が前期比13・5%増の77億6900万円、経常利益が同71・8%増の6億5800万円で、増収増益だった。
新型コロナウイルス流行の第4波に伴う生産活動などへの影響が部分的に見られたものの、災害復旧工事の本格化や中国、米国経済の持ち直しから回復基調の中で推移。減収減益だった前年同期から、収益とも2けた台の伸びで増収増益となった。営業利益は同67・2%増の5億6100万円、純利益は73・1%増の4億3300万円。
建設機械事業では、熊本地区を中心に災害復旧工事が本格化する中、販売部門ではデモ機を導入して既存取引先の需要掘り起こしに努めるとともに、レンタル部門では災害復旧工事需要に対応するためにニーズのある拠点にレンタル機械や人員を集約するなどの対策を講じた。この結果、売上高は同15・1%増の31億1500万円、セグメント利益は同69・7%増の3億5200万円となった。
産業機器事業では、中国、米国の景気回復を受け、半導体業界やロボット業界でメモリーや5G関連を中心に生産が増加したことで設備投資が活発化。新型コロナウイルス流行の第4波の影響から営業活動の制限はあったものの、テレワークやテレビ会議などを活用しながらAI、IoTに関連する商品群の拡大に注力するとともに継続して生産設備の自動化や高度化に関する分野の商品開発や営業強化にも努めた。この結果、売上高は同13・5%増の45億3400万円、セグメント利益は同55・9%増の3億2800万円となった。
通期では売上高が同4・9%増の340億円、経常利益が同7・5%増の22億円を見込んでいる。