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SDGsの取り組み評価を「格付け」 サステナブルスケール
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週刊経済2021年7月20日発行
FFGと九大で連携
ふくおかフィナンシャルグループが九州大学と連携して設立した、SDGs評価・コンサル会社の㈱サステナブルスケール(福岡市中央区天神、藤善匡社長)は7月1日、同社の事業概要を説明する記者レクを開催。SDGsに関わる取り組みを評価し、「格付け」する評価モデルを打ち出した。
FFGグループのリソースとさまざまなネットワークを駆使し、地元企業にSDGsの意義、有用性を広める目的で設立した同社。設立に際し、SDGsに精通し、その評価指標である国連「新国富報告書」代表の馬奈木俊介九州大学教授を取締役に迎えたほか、アジア最大のPR会社・ベクトルと協業体制を構築。そのほか、三井住友海上や九州経済調査協会、vectorなどさまざまな異業種と連携して事業を展開する。資本金は3億円。
同社最大の特徴となるのが、九大と連携して開発したSDGs企業評価。取り組み状況を評価した「サスティナビリティランク」で、企業を個別に「格付け」するレーディングモデルを、2021年中にリリースする。また、定量評価の仕組みであるサスティナビリティ企業評価システムのリリースに向けた開発も進めているという。さらなる支援を希望する企業には、評価を軸としたコンサルティングサービスも提供していく。
藤善社長は「SDGsに関連する取り組みを評価できるモデルは、まだ国内に例がない。上場企業だけでなく、中小企業にも適用できる点が特徴」と先進性を強調し、「将来的にはSDGs企業評価が、『企業価値』を示す指標の一つとなっていく可能性もある」と話している。