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糸島漁業協同組合と協定締結 ヴェントゥーノ


週刊経済2021年7月6日発行

CO削減などの取り組み

健康食品や化粧品を販売する㈱ヴェントゥーノ(福岡市中央区大宮2丁目、中野勇人社長)は6月1日、糸島漁業協同組合(糸島市志摩岐志、仲西利弘代表理事組合長)とブルーカーボンの推進における地域貢献協定を締結した。
ヴェントゥーノでは海藻成分「フコイダン」を使用した商品を研究開発、販売している。協定によって糸島漁協から継続的にメカブを購入し、ワカメを養殖する漁師の収入安定やワカメの生産効率の向上を図るとともに、メカブから抽出するフコイダンの安定供給と新商品開発につなげていく。また、今回の協定で掲げるブルーカーボンとは海洋生態系に蓄積される炭素のことで、二酸化炭素の吸収源として期待されている。今後SDGsに沿った活動も展開していく方針で、二者の取り組みを通して海藻が減少・消失する磯焼けを防止し、海の資源を守ることで、二酸化炭素の削減など環境問題の解決も目指していく。同社は「本協定をきっかけに、糸島漁協、糸島市、共同研究する九州大学と密接な連携を図り、地域貢献のためにさまざまな活動に取り組んでいきたい」と話している。
同社は1990年1月設立。資本金2000万円。従業員数97人。