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九州大学と包括的連携協定を締結 安川電機


週刊経済2021年7月6日発行

敷地内に九大研究室開設を検討

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩社長)は6月23日、国立大学法人九州大学(福岡市西区元岡、石橋達朗総長)と最先端技術の開発、人材育成などを目的とした包括的連携協定を締結した。
製造業界における深刻な人出不足や熟練技術者の高齢化が進んでいることに加え、多品種変量生産方式やIoT・AIを活用した革新的な生産性の向上へのニーズが高まっていることから、専門性を持った学生および研究室と共同研究することで、実用化に近い技術開発の促進、将来の優秀な人材確保を目指すのが狙い。同社が大学と包括的連携協定を結ぶのは、国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、尾家祐二学長)に次いで2例目となる。
同社は今年3月、本社敷地内に研究開発施設「安川テクノロジーセンタ(YTC)」を開設。オープンイノベーションを通じた食品や農業、医療分野など新たな技術・事業領域の開拓を推進しており、今年9月の本格稼働に合わせて九大研究室の開設も検討していく。同社では「九州に根ざして100年を超える大学と企業が将来を見据えた包括的連携を行い、幅広い活動でともに持続的な成長と互いにプラスになる関係を築き、グローバルな発展と地域貢献の実現、互いのビジョン実現を目指していく」と話している。