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AI技術活用し営業店混雑状況の配信サービス 西日本シティ銀行


週刊経済2021年6月15日発行

九州の金融機関初、千早支店に先行導入

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、谷川浩道頭取)は5月31日、AI画像認識技術を活用して営業店内の混雑状況を顧客にリアルタイムで配信するサービスを千早支店(同市東区千早4丁目)に導入した。
同サービスは、福岡にも拠点を置くスタートアップ企業の㈱バカン(東京都千代田区、河野剛進代表取締役)が提供するもので、営業店に設置したカメラが店内の状況を検知し、AI画像認識技術によって来店客数を解析したのち、顧客のスマートフォンやパソコンに混雑状況を配信する仕組み。同サービスで営業店の混雑状況を確認することで、顧客は新型コロナウイルスの感染予防対策として“密”の状態を避けての来店が可能となる。AI画像認識技術を活用した混雑状況配信サービスは、九州の金融機関で初の導入。同行では、先行導入した千早支店の利用状況などを見ながら、他店への展開を検討していく。
混雑情報の配信は、バカンが提供するリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN(バカン)」を利用。店内のロビー天井に設置したAIカメラで検知し、リアルタイムの混雑情報を取得・配信する。混雑情報はAIによって自動的に判定され、利用者は専用ページにアクセスすることで、店内のリアルタイム混雑情報をPCやスマホからダウンロードなどなしに簡単に確認できる。混雑状況表示は、「空きあり」「やや混雑」「満」の3段階で表示される。同行では、「今後も先進的な技術・サービスを提供するスタートアップ企業と積極的に連携し、お客さまに満足いただける店舗づくりに努めていく」と話している。