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売上高は6%増の223億9900万円 ダイショー


週刊経済2021年5月25日発行

巣ごもり需要で小売り向け好調

大手調味料メーカー㈱ダイショー(福岡市東区松田1丁目、阿部孝博社長)の21年3月期連結決算は、売上高が前年比6・1%増の223億9900万円、経常利益が同33・8%増の8億2700万円で2期連続の増収増益となった。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要を背景に、通年製品化に注力した鍋スープ、ウェブCMやSNSを使った販促プロモーションを展開した焼肉のたれなどのロングセラー商品の販売が好調だったほか、「味・塩こしょう」などの粉体調味料も家庭内消費の需要拡大を受け順調に推移した。また業務用製品も肉食市場の拡大で精肉向けソースが伸長したことで19期連続の増収となった。利益面も増収基調に伴い、営業利益は43・9%増の7億9800万円、純利益は31・9%増の5億3300万円となった。
今期は売上高が222億円、営業利益が9億円、経常利益が9億円、当期純利益が5億700万円を見込んでおり、22年3月期から「収益認識に関する会計基準」などを適用するため前期との比較はなし。