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豊前市と災害時避難施設の情報提供に関する協定 東京のバカン


週刊経済2021年5月18日発行

八女市でも協定締結

飲食店やトイレなどの空席情報配信サービスを展開する㈱バカン(東京都新宿区、河野剛進社長)は4月23日、豊前市(後藤元秀市長)と災害時避難施設の情報提供に関する協定を締結した。
市から避難情報が発令されて避難所を解説する際、同社が避難所の混雑情報をリアルタイムで配信するインターネットサービスを提供する。同社のリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を利用するもので、地図上で近隣施設の空き・混雑情報を閲覧できる「VACAN Maps」という機能にアクセスすることで避難所の位置や混雑情報を確認できる。混雑具合の情報発信は避難所職員がインターネット上の管理画面から操作して更新する。4月27日には八女市(三田村統之市長)とも同内容の協定を締結した。同社は「コロナ禍で避難所でも距離の確保や体調不良者の区分けなどが重要で、一部の避難所に人が集中することを避け、分散した避難が必要になる。避難者や家族が混雑状況をスマホなどで確認し、分散避難を考慮して行動できる環境づくりを図っていく」と話している。
同社は2016年6月設立。20年1月に九州・沖縄営業所を開設。従業員数68人。